2017年07月04日

中津村開拓日誌・第4号−1(1998年4月発行)

その出来事は、私の脳の空白をノミで刻まれるがごとく、
刺激の強いことだった。

眼に飛び込んできたものは、
「あちゃ〜、まさか、うちの前で。なんでやねん。」
という予期せぬ光景であった。

動物が昇天しとるがな。勘弁してくれよぉ。
なんで隣へ行かへんねん。おっとお隣りさん失礼。

恐怖のあまり、関西弁になってしまいます。

都会人だった私には、動物のご遺体を処分するなど、
頭部回路の中にはまったくありませんでした。

よ〜く眺めてみたのですが、何の動物なのかがわからない。

たぬきにしては、胴体が細長い。
たぬきのご遺体は見慣れているから、違うことはわかります。

いたちか?はたまたきつねか?あなぐま?
そんなものがいるのだろうか?

よくわからないのは、そのご遺体が腐っていたからでした。
頭部3分の1は白骨化し、胴体は毛皮がほとんど剥がれ、
腐った匂いが鼻をかすめたのです。

なぜ、腐ったご遺体がここにあるのかが不思議すぎる。

とんびやからすが運ぶ途中に落としてしまったのか?
崖から転がり落ちてきたのか?

事件は謎に包まれている。解決のカギは現場にあり。
じ〜〜〜っと見ても、気持ち悪いだけです。

これはコナン君の登場か。

とにかくご遺体を処分しなければ……。
都会にいたなら、すぐに役所へTELなのだが、ここは田舎だ。
ここでTELしたなら、男のメンツが、いや田舎人の誇りが許さない。

自分で処分。う〜ん、気持ち悪い。

軍手をはめ、おそるおそる右手をかけたその時、
ずるっと皮が剥がれた。

いや〜ん。
左手も添え、やっとのことで抱えて、道端の谷側へポイしました。

土に埋めるなど、おせんちなことをやってあげるほど、
田舎はあまくありません。

他の動物のえさになったり、自然に帰って行くのです。
本当は早く処分したかっただけですが。

それに、腐っているので、かわいそうとか思う余裕がないのです。
いまだ匂いと手の感触は残っています。

そういえば、庭に動物の内臓だけが落ちていたことも……。
なんでぇ〜。

もうひとつ動物の話を。うちからほど近い隣の部落の出来事です。

私の親しくしている人の庭に、大きな猪が出現。
それを知った近所のおじいちゃんが駆け付けた。

禁猟期間で銃が使えないと言い、
なんと猪のしっぽをつかんで押さえ込み、
ハンマーで頭を叩いて仕留めたのです。

他の人とそれを川原へ運び解体し、肉をわけたのです。

素手で猪を捕まえるなど、すごすぎる。
そんなたくましさが、私は欲しい。

しかし、銃を使わないからといって、
禁猟期間に猪を捕まえていいのかなぁ?

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posted by 遊酔 at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 回顧・中津村開拓日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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