2017年06月29日

中津村開拓日誌・第3号(1997年11月発行)

それは、突然の来訪でした。
紀州新聞(和歌山県日高地方だけの地方紙です)の記者が、
私を取材したいと言うのです。

悪いことは何もしていません。
そうだ、嫁はんが道に落ちていた栗を拾って来たことがあります。
ねこババした妻を持つ夫にインタビュー……?。

いえいえ、木のおもちゃを創っていることが、取材対象だったのです。

髭も剃っていません。作業用の服は何ヵ月も洗っていないし。
髪もボサボサです。いやだわぁ、お化粧もしていないのに……。
おっと、これは失礼。つい大阪人根性で、笑いに走ろうとします。
本題に戻ります。

取材は私もよくしていたので、
受け身になっても緊張はありませんでした。

おもちゃを持ってカメラにポーズ。
あることないことペラペラおしゃべり。

2日後の新聞に、なんと!デカデカと私が映っているではないですか。
これにはドキドキ。
地方紙と言えど、新聞に載るとちょっと鼻高々。

あちらこちらで、「新聞に載ってたねぇ」「見たよぉ」と声がかかり、
村ではちょっとした有名人となりました。

田舎では、顔を知られる方が生活しやすくなるので、
今回の事件は役に立っているのです。

だからと言って、
おもちゃがすぐに売れるようになるわけではありません。
先は長い。−−−と、こんなイントロで、今号は始まります。


中津村に来て、はや6ヵ月。
はや(焼肉屋さん)にもしばらく行ってないなぁ。食いたい。
いかん最初から横道だ。何から書こうか。
そうだ、夏に書いていないことを―。

引っ越して来てすぐの頃。庭の隅にかぼちゃとキュウリを植えました。
和歌山は夏の日差しが強いので、よく育つこと。

前号でいろんなモノを村の人たちにいただいたことを書きましたが、
これに加えて、我が家のキュウリが食卓を彩ってくれました。

毎日2〜3本、一生懸命に食べなくてはいけません。
そうです。でき過ぎなのです。

スーパーでは、3本200円ぐらいで売られているのに、
うちではいやというほどできるのです。

ピクルスにした残りをサラダやもろきゅうにして食べました。
美味しいから、うれしいのですが。

ここでひとつ教訓。雑草の多いところの近くに植えると、
地這い種のキュウリはあちらこちらに行って、
消息がつかめないことがあります。
これに注意。

毎日探していても、何度か見落とし、
とんでもない事態を招くことがあります。

大きくなり過ぎ、
な、なんと37cmのお化けになって発見されたことがありました。

またいつぞやは、その姿を変え、
体積4倍はあろうかという“うり”になっていたのです。
しっかり、うりの漬物として食しました。
味もうりふたつ。なんてな。自然とは恐ろしい。

どうも私は食べ物の話が多いですが、
ついでにある日の我が家の食卓を紹介します。

鮎の甘露煮・鮎の塩焼き・芋の茎とベーコンの炒めもの・
大根のまびき菜の漬物・ピクルス・ごはん。

う〜む、贅沢なメニューだ。
えっ、そうでもない?
うちではすごいメニューなのです。

この話、何がポイントなのかと言うと、
ベーコン以外、鮎にかけるすだちにいたるまで、
いただきモノもしくは自宅でできたモノなのです。
お米だって、新米の精米したてをいただいたのです。

どうだ!人づきあいは大切です。
何か違うんじゃない?と思われる方もいるでしょうが、気にしない。

ある時など、山の中なのに、
釣ったばかりのサバをいただいたのですぞ。
これがまた旨いのなんの。サバ特有の臭みがない。
内臓がプリンプリン。こんなの初めてです。

中津村はいいところです。
相変らず、いただきモノに弱い私たちです。
食べ物の話はこれくらいにして、村の環境のことなど……。

秋も深まり、紅葉が空気をほんのり赤く染めています。

朝夕の冷え込みが頬に紅を差すごとく、
ゆっくりとあざやかに厳しさを増していきます。

やがて木々は葉を落とし、道を冬へと彩るのです。
美しい自然。私たち3人は、初めての冬を迎えます。

ぜんぜん似合わんので、やぁ〜めた。

近くに温泉施設ができたんで、冬はええぞぉ。
村民はタダ券もろとらぁよぉ。タダは気持ちええ。
券なくなったら行かんのんよ。
まあ、村には温泉と自然しかないらぁよぉ。
あと、ホロホロ鳥があるけんど、高くて食べれまぁ。

注:方言はたぶん間違っていますので、雰囲気だけお届けします。
       
話は変わります。

畑をつくりました。
山の土をダンプで運んでもらい、せっせせっせと畦づくり。

幾日かかったでしょう。
やっとできた時には、作付けの時期を少し逃し、
いまだ小さな芽があるのみ。

土も痩せているので、ちゃんと育つかどうか。

大根・人参・白菜など冬のモノとキャベツ・エンドウ・玉葱などの
春モノを植えたのですが、鍋の季節に白菜は間に合うのでしょうか。

畑には、うちの生活がかかっています。
また食べ物の話になりました。風情のない私です。

松ぼっくりやどんぐり拾い、山のお散歩などもしていますので、
ここにつけ加えておきます。

♪それでは皆様、ごきげんよぉ〜♪
ちゃっきり娘をお存じですか?古い大阪人の私。

posted by 遊酔 at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 回顧・中津村開拓日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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